本筋設定を元にした【白組(白若×お花ちゃんの世界)】でのスピンオフの二人の4話目。
1~3話、FF4ギルバートのエピソード、白組エジリディ(流星の目印ほか)たくさんの設定が全部ほんのり関係してきます。知らなくても大丈夫です。
とても長く重たい回なのでお時間あるときに。
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心の庭と青い鳥(44p) -2019.05.21up-

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お疲れ様でした。いやほんとに。
この4話で終わらせようと思ったらまた長くなって予定の半分のところまでで
一旦区切りにしました。区切ったところが辛すぎますが…すみません…
1話の時点で「この二人本当に上手く行くかな~いや~この優しすぎる感じ正直厳しいでしょう」と嫌な予感しかしなかったんですが実際描くとなるとハードでした…
いつか「ハルのことなんか愛していない、君のことなんかどうでもいい」という台詞を
ギルバートに叫んでもらいたかったので今回宿願叶いまして嬉しかったんですが、
つらすぎて自分を呪いました。つらい。
あまりに気が重たいので前回3話からだいぶ時間がかかってしまいました…。
いざ描くと必死になって今見ると真っ黒ですね、闇が多いので実際黒いシーンが多いのですが。

やもめ版再び、
アンナ~~~!!早く来てくれ~~~~~~!!!
って描きながら心中叫びまくりました。でもこの長編でクリスの前にアンナは現れません。
FF4とFF4TAではアンナはクリスに姿を見せてくれてるのですが、
あれが本物のアンナだったとしても(私はクリスの願望が幻影を見せてる線も強いと思ってます)、死んだ人の思いを知れるというのは生きてる人にとって都合のいい、優しい表現ですよね。
そうできたらいいのに、ってみんな思ってると思います。
ゲームはファンタジーだからそれを叶えてくれてる、ギルバートにとって幸せな表現かと思います。
でもこの長編は本物のアンナは一度も姿を見せない。
会いたいってお願いして会えてたら人間こんなに苦しんでないよ!

強くて元気な人から見れば、今回のお話は些細な、些末なことかもしれません。
でも彼にとってはそうじゃない。TAの公式のギルバートを見ててもそれは感じます。
彼にとってはおおごとなんだ、ということを描きたかったです。

不眠に悩まされるTAギルバート編全体、若い頃(そしてFF4・単なるゲームという観点)からは想像できないくらい繊細な台詞と表現がふんだんに出てきて驚き&感動します。
ひいき目かもしれないけど、ギルバート編の彼の言葉一つ一つに奥行きがあり
彼(というかシナリオを書いてる人)は言葉を大事に選んでいる感じがして好きです。
吟遊詩人らしく、詩的でいくらでも想像できるような。

えーと色々解説したかったんですが描いたらほぼどっか飛んでってしまった…
後半不自然な箇所がありますがたぶんこの先の漫画で説明できると思います。
いや今回で終わるはずだったんで…すみません…
あ、一つ。青い鳥はもちろんハルの比喩です。
悪夢の中のアンナやみんなの台詞も、鳥に話しかけるギルバートの言葉も、
すべてギルバート自身のもの。鏡ですね。
「」は実際しゃべった台詞『』は言えなかった言葉
フォントで使い分けたり例外もありますがだいたいこうなっているので
また読み返していただけたら嬉しいです。つらいお話ですが。
次で最終話になるはずです。がんばります。
4話、お疲れ様でした。

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[2019.05.21up]

コメント:7件

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アカリ -2019.05.23 22:43
白若編のギルは、小説版とはまた違ったこじらせ方を、、、!
自分から傷つく言葉を探して(思って)いるのが、いたたまれないです、、、。
も、早くハルが好きだと気づいて! アンタ、もうがっつり惚れてるよ!!
ハルも、(貴方はどうあれ)「私は貴方が好きだから!」と押せる性分でもないし、
一体どうやって本当に結ばれるのだらう。
しかし、ビンタをかますハル、ある意味強し!
王さま、早く信じてあげてー! もう、あとは許すのは自分だけなんだよう。
そんなわけで、次回が待ちきれません。
早く2人が救われますように。
ねね(管理人) -2019.05.24 22:12
>アカリ
コメントありがとうございます!いやーほんとそれ…「この人を好きになっちゃいけない」という時点でめちゃくちゃ惚れてるじゃないですか~ってね…
ハルもずいぶん頑張ったけどギルがその愛情を受け取る余裕がなかったら意味ないし…さみしい人ですね。
ひどいこじらせっぷりで一発ぶっておかないとわかんないだろうと、ここまで尽くしてきたハルだけにはビンタかます資格は十分にあると思います。
この世でビンタして本気で怒ってくれる=想ってくれる人がいることに気付いてほしいですね。
次回頑張ります~~~早く描きたい私のメンタルが持ちませんw
はるね -2019.06.01 01:49
はじめまして。はるねと申します。
FFはまったくの無知なのですが、半年前にpixivでお見かけし、ひっそりと拝読しておりました。
物語として単純に好きで...。
Wikipedia情報ですが、少しこの二人に関わるところを調べました。再度読みました。
恋慕、憧れ、尊敬、慈愛、卑下、懺悔、悔恨、...
いろんな感情がない交ぜな、リアルな心理描写とても好きです。
応援しています。
いつかFFやってみたいです。
楽しみにしています。
ねね(管理人) -2019.06.02 22:32
>アカリさん 敬称つけてなかった…失礼しました!
ねね(管理人) -2019.06.02 22:32
>はるねさん
拍手からもありがとうございます!興味持ってくださって嬉しいです。
ギルバートはRPGキャラとしては影薄い方だと思うんですが(普通に育てると弱キャラ)、シナリオはとっても人間臭くてリアルな感情があって描きがいがあります。まんまと7,8年ダムシアン組に心つかまれたままですw
運命の人と死別し残された人間はどう生きるのか、というのをRPGで見せてくれたのがFF4TAで、ギルバート編は感激でした。よくぞそんな難しい人を描いてくれた…!
この漫画だとTAには突入しないですが、しないとこういう展開になるかなーと思って考えてます。TAと同じように、彼らしく彼なりに壁を乗り越えてハルと幸せになってほしいです。
FF4もFF4TAも面白いですよ!ぜひプレイしてみてください~。
さやか -2019.10.17 20:17
以前TA小説版の長編に「自分のことのように嬉しい」とコメントしたものです!
久々に伺ってみたら新しいギルハルが上がってたのでここまで一気に読みました!
強くあろう、強くあらねば、と自分を追い込むギルバート、
すごくリアルで見ていて痛々しくて…
そしてこの…なんというすれ違い…悲しい…
この先、ギルバートが自分のことを許ししてあげられることを、
そしてハルへの気持ちに気付くことを切に願いつつ、
続きをものすごく楽しみにしています!
気長に待ちますので、どうぞ、お身体には気をつけてゆるゆる執筆してくださると嬉しいです!
ねね(管理人) -2019.10.21 00:34
>さやかさん
小説版のときもコメントしてくださりありがとうございます!
そうです、まだ性懲りもなく新しいギルハルを作ってしまいましたw
”優しさは弱さ”なこのギルバートが、”優しさは強さ”になれるまで…みたいな感じでしょうか。
現在がすごく大変なわけじゃない悲しいわけじゃない、病気で倒れるほど疲れているわけでもない、
言うほどじゃないから人には言えない。でも落ちてるのは間違いないわけで…
それなりに満たされて幸せなはずなのにそれを受け止める心が足りない(くらい疲弊している)。
今までの人生の小さなものが塵積って山となり4話で爆発した感じですね。
めちゃめちゃツライところで終わってしまってるので早く次を…私も描きたいです…!!頑張ります!